ピアノ講師の柳平淳哉先生

楽器の王様

古いピアノ楽器の王様と言われるピアノ。
幅広い音域を持つピアノを弾く時は、自分自身が指揮者となって、たくさんの音を奏で、オーケストラを聴いているような楽しい時間です。
しかし、ピアノは減衰楽器。一度出した音を大きくする事はできません。
直接自分自身を楽器とする声楽や、息を吹き込む管楽器などに比べて、歌う事がとても難しい楽器です。
歌のように聴こえるピアノを弾く事ができたら、とても幸せな事だといつも思います。
また、自分のピアノを持ち歩く事も難しいので、本番ではいつも違うピアノを演奏する事になります。
練習をいつも共にしてくれる家のピアノで弾けない事は寂しいですが、毎回新しいピアノの新しい音に出会える事は、まるで旅をしているようで、ワクワクします。
毎回違うのはピアノだけではありません。季節によって温度、湿度が変わると、木でできたピアノも伸縮するので、音が変わります。
自分自身の体調の違いによっても音は大きく変化します。

「耳をすます」事と「即興性」

ピアノと花
ピアノを演奏する時大事な事はたくさんありますが、私は「耳をすます」事と、「即興性」を特に大切にしています。
歌う事が難しい分、よく耳をすまし、音の波(うなり)が聴こえるまで響きに集中します。
毎回状態が違う事を楽しんで、例え練習の時とは違う音が出てしまったとしても、それを肯定し、次の音へどう繋げていくか考えながら演奏していくと、音は生き物になります
そうやって力が抜けて、感じるように音が聴ける状態になると、まるで音と会話をしているようで、時間を忘れます。
そんな時、いつも幸せを感じます。
ピアノは自分自身を映す鏡のようで、ピアノを弾いていると、自分が今どんな状態なのか分かります。
いつピアノを始めても、遅い事はありません
楽しい時も、そうでない時も、ピアノは自分を支えてくれます。
ピアノと良い付き合いをずっとする事ができたら、一生の宝になります。
ピアノを通して、生徒さんそれぞれの自分だけの音を、一緒にみつけていきたいと思います。

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