合唱での高音の出し方
合唱団に所属されている人は本当に多いですね。年齢問わず、皆様さまざまな合唱団でいろんな合唱曲を歌っていらっしゃいます。都内にはこんなに多くの合唱団があるのか!?とビックリしてしまうほど。本当に合唱文化は盛んだなぁと感じます。
学生のころにソプラノを歌っていたから、あるいはテナーを歌っていたからという感じでそのままそのパートを続けている人もいれば、合唱団でのパート決めを経て現在のパートに落ち着いたという方もいらっしゃいます。そこでよくお悩みになっているのが、特にソプラノパートやテナーパートの人は「高い声が出ない」ということ。同じように、特にバスパートの人は低い声が出ないという悩みを持っていらっしゃる方が多いです。つまりは、声域を広げて楽に旋律を歌えるようになりたいという希望なのですが、合唱団は大人数の練習ですから、パート練習はあっても一人一人の発声の悩みにまでは手が回らないもの。そこで、私たちのようなボイストレーナーや声楽家の元へレッスンへいらっしゃる方も多いです。とても勉強熱心で頭が下がる思いです。
ソロで歌う時との発声の違い
声楽家が行う発声は主にソロあるいはアンサンブルのための発声ですから、声が主張出来るように発声を作っていきます。ですが、そうやって作り上げた発声でいざ合唱団の中で歌うと声が浮いてしまう!という状況になります。合唱では一人一人の声が主張してはダメなのです。そこでよく皆さん、音量を抑えて歌おうとされます。そうすると高音を歌うのが難しくなってくる・・・。というグルグルした悩みに陥ります。結論から言うと、オペラアリアなどを歌うための発声と合唱の発声は少し違うものです。それを理解して頂く事。そして、特に高音は音量を下げて歌う事はものすごく難しい技術なのですが、それを確実に会得すると、合唱での高音部分がとても楽に歌えるようになっていきます。
合唱でもっと楽に高音を出したい、音域を広げたいと思っていらっしゃる方。ぜひぜひ体験レッスンを受けにきてみて下さいね。