クラシック声楽, ボイストレーニング, ...

声を組み立てるって大事

ボイスメイクと発声の違い

声を作る

先日のレッスンのときに、ボイスメイクと発声の違いについて生徒さんと意見交換しました。
トーン音楽教室では声優さんやミュージカル俳優さんなど、声をお仕事にされている生徒さんも多いので、音色というか「声色」についてはよくレッスン時にもお話しさせて頂いたりするんですが、発声=声色作りととらえていいものかどうなのか・・・。とよく悩みます。
たとえば、吹奏楽器だったり弦楽器だったりは、使用する楽器の個体によってそれぞれベストな音色の作り方ってありますよね。楽器の持つポテンシャルを最大限に引き出す・・・というような。
それって、声楽の発声の部分と近いものがあると思います。楽器の個体特徴は、声楽では人間の声帯や骨格の特徴。それぞれに最適なポテンシャルを引き出す発声方法を学んでいくのは基本ですよね。

楽器と声楽

さて、楽器と違って声楽のおもしろいところはここから。
楽器はそれぞれ完成されたものですから(もちろん経年するにつれて木が乾燥してきたり、様々な要因である程度の変化はしますが)、基本的には現在の形状を変える事は出来ません。ですので、その時点での最高のポテンシャルを引き出す奏法や音色づくりはおのずと方向性が決まってくると思うのです。(わたしは楽器演奏が専門ではないので間違っていたらごめんなさい)
翻って、声楽は骨格や口腔内の形状、声帯の位置などでいかようにも音色を作り出す事ができます。表情筋などを動かし口腔内の形状を変化させるだけで、それは楽器を持ち替えたのと同じくらいの変化をもたらすからです。
わかりやすいのは、モノマネタレントさん。様々な声色を使い分けて、モノマネをしますよね。あれって本当に高度な技です。
つまりは、あれがボイスメイキングの指すところに近いな、と考える訳です。
クラシックでは発声+ボイスメイキングを合わせて「発声」としていますが、ポップス、ミュージカル、ボイストレーニングに関しては、場合に寄ってはボイスメイキングに重心をおいたレッスンも必要になってきます。
もちろん正しい発声を身に付けた上でボイスメイキングを行わないと喉を痛めてしまいますが・・・。
何を目的とするか、何を歌うか,どう伝えるか・・・。
表現方法は無限大にあるので、そこが人間の声の面白いところだな、と最近特に思うのです。

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