「脱力」
ピアノを弾く時、重要な事の一つに”脱力”があります。
ピアノ以外の楽器演奏や声楽にとっても大切な事ですし、おそらく音楽以外でもあらゆる分野にとって大切なのではないかと思います。
良い音を奏でるには、脱力が命。
脱力と言っても、ただ完全に力を抜いてしまえば、鍵盤の上に指を置き保持する事はできません。
支えという力があるなかで、脱力するのは難しいです。
また脱力しながら打鍵し、離鍵(鍵盤を離す事)する時にも、音の型によって脱力のやり方は変わります。
内蔵の脱力??
昔私を教えてくださっていた外国の先生は、手の脱力だけでなく、「内臓のここを脱力するんだ!」と言っていて、掴みづらい難しい内容ではありましたが、なんとなく自分なりに意識すると、確かに音が変わったので不思議でした。
その先生は巨匠と呼ばれるような大ピアニストですが、今でも毎日鏡や映像で自分の弾く姿を客観的に観察し、ヨガにも取り組んで、脱力についてピアノに活かしているそうです。
脱力に始まり、脱力で終わると言って良いほど深い、脱力と音との関係。
実際脱力する事で、鍵盤上に何が起こるのか。
これはまた次回お話したいと思います♪