クラシック声楽, 歌

愛の妙薬〜オペラの背景

愛の妙薬〜オペラの背景

オペラ劇場

大好きなオペラの一つにドニゼッティの「愛の妙薬」があります。「愛妙」という愛称で親しまれているオペラですね。オペラには「セリア」(ざっくりいうと悲劇)と「ブッファ」(ざっくりいうと喜劇)があります。喜劇にはだいたい悲劇的な要素が含まれていて、物語の主人公はどっぷりとその悲劇の中に浸っている。絶望している。それを観ている観客はその悲劇が実は主人公の思い込みだったり勘違いだったりで、実はたいして悲しい事ではないと知っている。。。なので、劇としてはより面白い喜劇に仕上がるのです。(観客が劇のあらすじを知っているという意味とはまた別物です)

アリアを歌うキャラクターへの理解

セリアのアリアもブッファのアリアもそれぞれに難しいのですが、どちらも世界感やキャラクターをどれくらい理解しているか、がキーになってくるようです。ただただ歌って技術的にあーだこーだ言うより、このキャラクターの性格、背景を考えてみましょう。と一回、歌から離れて作品の世界観を共有してからもう一度歌ってもらうと、格段に歌が良くなります!!これは自分が練習していた時にも思っていた事なのですが、あまり技巧ばかりに走りすぎても、面白みのない歌になってしまいますよね。発声と技巧にあたまがいっぱいいっぱいになってしまっている生徒さんにはいったん休憩してもらって、作品や曲の面白さについてお話してもらったりもします。生徒さんのなかにある曲のイメージを伺っているとこちらも新たな発見があったりして・・・。面白いです!

考察と実技のバランス

当たり前だけれど、同じ作品に向かい合っていても感じる事は様々。けれどオペラに関しては、それぞれ感じたままに歌っていいんですよ〜。。。というわけにもいかず。作曲者の意図とか、時代背景、作品の出来た経緯や劇としての作品の解釈キャラクターの性格の考察。これら全てをきちんとまとめて把握した上でアリアを歌っていくと、また全く違った歌の仕上がりになります。
もちろん頭でっかちになってしまっても良くないですが・・・。バランスが大切ですよね♪

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