クラシック声楽, 歌

ドニゼッティのリタ

キラキラしたピアノのトリルから、リンリンと鈴の音を鳴らすように高らかな声でレチタティーヴォが始まります。「私の清潔で愛らしい宿!!」宿を切り盛りしているリタが自分の宿を自画自賛しながら始まるこの曲は、だんだんとリタ自身の処世術、男の操り方、旦那の選び方・・・などなどに及び、強気で調子者のリタの明るい性格が前面に押し出されているアリアです。

実は気弱な夫であるペッペと元恋人であるガスパーロがリタを持て余して互いに押し付け合うというすごい話のオペラなのですが、ブッファ(喜劇オペラのこと)らしい題材といえば題材です。

ドニゼッティのブッファは音楽もお話もとても明るく楽しいので大好きです。けれども。歌う方は大変!ドニゼッティらしいカデンツァの嵐!跳躍下降や跳躍上行のオンパレードです。セリア(悲劇オペラのこと)のように嘆きの音階ではないので、明るい音色を保ったまま、軽やかに歌こなさなくてはいけないのが、歌い手にとってはとっても勉強のしがいのある部分ですね。ドニゼッティのカデンツァは、少々音程が取りづらい部分があるので、苦手な生徒さんはとても苦戦する場所です。音形だけでいうならモーツァルトとかのほうが取りやすいかもしれませんね。けれど、その不安定な音程がドニゼッティオペラの魅力的な部分でもあるので、ぜひ頑張って習得して欲しいところです。

それにしても・・・。ブッファに出てくる女の子は本当に強い!男を軽くあしらって、自分のやりたいように生きる!この頭の回転の良さ、見習いたいですw

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